「炉に宿すは魂の  ※実際の印刷物とは差異が出ます。ご了承下さい。 Illustration by 純愛ist / きしあ様 Novel by -黒曜の戦火- / 常磐 輝雄 サンプル頁
2014/03/16  HARU COMIC CITY 19  (西1 B-38b:-黒曜の戦火-にて頒布予定)   マジンカイザーSKL ゲッターロボ クロスオーバー 真上中心、サイボーグパロ本。 若干女性向け小説本 A5合同誌/68P(カラー口絵有り)/R15/700円 暴力描写を含む為、R15となっております。 きしあ様との合同誌となっております!! また、倉庫に格納しております「視覚素子は笑う」を加筆・修正(一部設定変更)の上、収録しております。 本編内容  ・真上と竜馬がサイボーグのシリアス系パロディ。   いろいろと混ざってます。 注意事項:下記描写が含まれている為、苦手な方はお気を付け下さい。  ・若干の女性向け表現(口づけレベル)  ・医療行為等による残酷描写  ・人体の欠損及び破壊行為 以下サンプルとなります。 抜粋。 ----------------------------------------------------------------------------------- カラー口絵    【模造心臓は泣く】      白い部屋だった。  そこは研究所の奥に設けられた彼の部屋で、壁や天井、床、備え付けのベッド、  薬品のラベルまでもが目に痛いほどの白に支配されていた。しかし、彼はその部屋では異質だった。  彼は白い部屋に反した黒い衣服を身に纏い、ベッドの上で男が部屋に入ってくるのを待っていたのだ。  本日は男による検診と訓練場でのボディ調整、仮機体でのシンクロチェックがスケジュールされていた。  そして彼は、スケジュールされた予定に一秒の狂いも無く、今日の上を過ぎていくのだと思っていた。  常と同じように。  部屋に現れた白衣の男は、片腕に彼の資料を持ちながら等しい間隔の歩幅でベッドに近づいてきた。  そして、サイドテーブルに資料を整えて置くと、彼のほうを向いた。  彼の眼に映った男は、暗紫色の髪と暗緑色の瞳を持って、青白い頬に薄い笑みを浮かべていた。  そして、薬品の匂いと白衣を身に纏っていた。  「変わりは無いか?」  話しかけながらベッドに座っている彼の頬に男は触れてきた。  「異常は検出されていない」  男はその言葉を聞いた後、頬に触れていた掌を滑らせ検診するかのように彼の首に触れた。  そして、満足したような表情を浮かべると自身の義手に収納されているケーブルを一本取り出し、  彼の首の裏にある接続端子にプラグを差し込んだ。  「今日は検診ついでに良いデータを見せてあげよう」  愉しげな響きを含ませた言葉を口にする男の瞳は、しかし言葉とは裏腹に笑っていなかった。  その瞳は実験体を見つめるモノであり、  投入データによって彼がどのような反応を示すのかを確かめようとしているのだろう。  「この実験はお前が初めてだ。今から見せるのは、お前の、兄達のデータだよ」 ◆ ◆ ◆  彼は搭乗橋に立ったまま右手を額に当てて機体を見下ろし、一人呟いた。  「どこから乗り込むんだ?あの髑髏かぁ?」  「お前が知る必要は無い」  海動の上に落ちてきたのは、MKの抑揚の無い静かな声。  次いで搭乗橋に響いたのは金属由来だと思われる重い音。  それは、目の前に降りてきた人物が明らかに人の質量を超えた存在であることを海動に伝えた。  「っ!んだてめぇ!」  「名乗る必要は無い。邪魔だ」  MKの言葉に海動は腰に下げていた日本刀を向けたが、  切っ先を向けられた相手は海動を見る事無く、眼下の『魔神』に目を向けた。  「……『魔神』……カイザー……」  「かいざぁー?それがあいつの名前かぁ?ふん、やけに偉そうな名前じゃねぇか」  「お前には関係が無いだろう。失せろ、エテ公」  「あぁぁ?カマ野郎!アレを先に見つけたのは俺だ!」  「………………」  「………………」  MKはゆらりと動き、腰のホルスターから銃を引き抜いた。  海動は笑みを浮かべながら、刀の柄に舌を這わせ目釘を湿した。 挿絵 ◆ ◆ ◆  「神先生、お客様が……」  ひょこりと診察室に顔を出したのは、ここ最近隼人の弟子となった由木翼という少女だった。  幼いながらも彼女は診療所の雑務をこなしながら隼人の下でサイボーグ技師としての腕を日々磨いていた。  「分かっている。こっちに通してくれ。それと由木、すまないが今日は仕舞いだ。お前は帰れ」  「え、は」  理由を告げない隼人の言葉に由木は少し驚きながら返事をしようとしたが、その先は客人の言葉に遮られた。  「隼人。お前、もう少し言い方ってモンがあんだろ。嬢ちゃん、ごめんなぁ。  こいつ、俺のメンテに時間かけてぇんだってよ」  「竜馬……」  「案内ありがとうな」  竜馬、と呼ばれた男は礼と同時に由木の頭を左手で撫でた。  そして、流れるような動作で彼女の背中を押したかと思うと、  あいつが面倒な仕事押し付ける前に帰っちまったほうがいいぜ、と由木に耳打ちをしたのだった。 ----------------------------------------------------------------------------------- 以下イベント会場でお会いできるのを楽しみにしています。 当社比すごい頑張って格好よく書いたつもりです! もう、もう、きしあさんのイラストの格好よさ!是非見て戴きたい!! 真上も海動も隼人も竜馬も皆かっこいいです堪らない! 本編に関して。 シリアスの部類ですが静かなお話では無いので、普段とは違う感じかもしれません。 あ、若干な女性向けは、本当に若干な女性向けです。いつも通りです。 海動と真上がいちゃいちゃしていて、竜馬と隼人がいちゃいちゃしている感じです。 でもどっちかというと皆で真上を可愛がってます。 以上よろしくお願いします。


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